・そもそも動きって何?
・述語と動詞ってどう違うの?
・名詞や形容詞になる動詞もあるの?
このような悩みを解決していきます。
ざっくりとこの記事をまとめると
- 動詞の基本
- 3つの述語動詞
- 動詞の変化
といった内容を解説しています。
この記事を書いてる人 fa-chevron-circle-rightフィリピン・オーストラリア・カナダの留学経験(2014〜2019年) fa-chevron-circle-rightカナダのカレッジに進学予定(2022年〜)
fa-chevron-circle-rightカナダで永住権を取得(2019年)
それでは動詞を理解していきましょう!
動詞の基本
動詞とは、動きを表す単語のことです。
動きは、基本的に人やモノなどの位置や状態を変化させることを表します。
日本語の場合は主語・目的語(いろいろな情報)述語の順番になるため動詞は文章の最後に入りますが、英語の場合は主語・述語・目的語(いろいろな情報)の順番になるため動詞は主語の後すぐに入ることがほとんどです。
日本語と英語の最大の違いは動詞が出てくるタイミングですね。
日本語では結末に持ってきますが、英語では最初の方に持ってきます。
そのため、結論を先に言うことに慣れていない私達には英語の動詞の扱いが少し難しく感じてしまうかもしれません。
しかし、これは慣れれば簡単に克服できる問題なので、毎日の練習を繰り返していきましょう。
3つの述語動詞
述語動詞とは、主語の後に入るメインの動詞のことで文章の要になる部分です。
英語の動詞にはこの述語動詞が3つあり、
- 一般動詞
- Be動詞
- 助動詞
といった具合で使い分けられています。
それぞれの述語動詞は、必ず現在形と過去形の2つの形を持っており、日本語の「〜する」や「〜である」の「う」の音で終わる動詞の感覚に近くなります。
一般動詞
一般動詞とは、全ての動詞をまとめた呼び方です。
恐らく動詞と言われて想像する時、大抵はこの一般動詞を思い浮かべます。
例えば、
- 食べる
- 勉強する
- 寝る
などがあり、この世にある99%の動詞がこの一般動詞に含まれます。
一般動詞の特徴としては、動作や状態などをあらゆる動きを表すことです。
特に動作を表す動詞は繰り返すことが多いため、習慣や事実などを表すことに適しています。
Be動詞
日本語の「です」「ある」「いる」に当たる動詞です。
主に名詞や形容詞の説明をするためのつなぎの動詞として使われることからイコール(=)のような感覚で使われます。
日本語では形容詞を述語動詞にすることができますが、英語ではそうすることができません。それは英語では動いていない時でも動いていないという動きの1つとして捉えるから。
同じような扱いをするためにはBe動詞と形容詞を組み合わせます。
ちなみに動きがないとはNotのことではなく、時間の流れを表すことになります。
Be動詞の特徴としては、動きのない名詞や形容詞をつなぐことの他に、主語によって3つの形に変化することがあげられます。
意味は同じですが、主語に応じて
- am→主語が私の時
- are→主語があなた・複数の人の時
- is→amとare以外の時
に変化します。
助動詞
助動詞とは、気持ちや時制を表す動詞です。
この助動詞は単体では活躍することができないため、この後に解説する動詞の原形と組み合わせる必要があります。
日本語訳も動詞の原形が中心に見えてしまうことから、動詞の原形を助けるように見えるため、助動詞と呼ばれています。
動詞には及ばないことからも準動詞と呼ばれることもあります。
例えば、
- 〜できる
- 〜するだろう
- 〜するかもしれない
などがあり、どれも動詞との組み合わせが必要になります。
会話では一番と言っていいほど使われるので、しっかりと抑えたいポイントにはなります。
動詞の変化
動詞は動きを表しますが「〜する」といった動詞だけでなく、
- 「〜すること」といった名詞、
- 「〜している」といった形容詞(分詞)
のように動詞の形を変化させて、動詞以外の品詞として活躍することもあります。
動詞はどちらかと言えば、動詞としてそのまま使われるより、この変化した形で使われることが多くあります。
どれも重要な変化であるため、ニュアンスをしっかりと理解していきましょう。
動詞の原形
動詞の原形は、一般動詞の元になるモノです。
一般動詞は現在形と過去形といった感じで時制に縛られていますが、動詞の原形はそういった足枷がありません。
そのため、
- 助動詞と組み合わせる
- 命令形
- 未来の表現
などで使われます。
ただ動詞の原形が使われる時は、一般動詞と全く同じ形になるので間違えないように注意が必要です。
辞書に載っている形が動詞の原形です。
基本的に「〜すること」と訳され、助動詞と組み合わせたり、使役同意や知覚動詞の補語として使われます。
とは言え、上記にあげた程度など限られた状況でしか使われません。
述語と動詞の違い
述語とは「〜する」に当たる言葉であり、現在形や過去形を中心とした主語の動きを表すものです。
一方の動詞は「〜すること」といった動きの説明を表すモノなのでどちらかと言えば動詞の原形が意味的には近くなります。
文章を作る時に主語・動詞と考えると文型を始め、辻褄があわないことが多くなります。
あくまでも主語の後は動詞ではなく、現在形や過去形を含む述語であることを改めて抑えておきましょう。
現在分詞
現在分詞とは、動詞にingを加えて動作の途中を表すモノです。
流れとしては、
現在分詞
↓
現在ある動詞が形容詞に分かれたモノ
↓
現在ある動き+状態(始まっているけど終わっていないこと)
↓
現在ある動きの途中
つまり、現在分詞は「動きの途中」を表しています。
日本語の「〜している」に近くなりますが、形容詞なので単体で述語に置くことはできません。
故にBe動詞と組み合わせて現在進行形の形で使われます。
現在分詞は現在進行形としての印象が強くありますが、形容詞として名詞を修飾することもできます。
例えば
・【歩いている】男の子
・【吠えている】犬
・【眠っている】赤ちゃん
といった具合です。
過去分詞
過去分詞は、動詞にedを加えて過去の動作の結果を表すモノです。
(edを加えるだけではなく不規則に変化する動詞もあります。)
流れとしては、
過去分詞
↓
過去の動詞が形容詞に分かれたモノ
↓
過去の動作+状態(始まっているけど終わっていないこと)
↓
動作は終わっているけど、それによって始まった状態
これは動きそのものは過去であるため既に終わっていますが、それによって生まれた状態が途中であることを表しています。
例えば「紙を破る」とします。
この「紙を破る」という動きが終わると「紙を破った」という過去の動作になり、同時に「紙は破れた状態」になります。
この「破れた状態」=過去分詞です。
これは分解すると、「破れた」といった過去の動作ですが、そこから始まった状態が続いています。
つまり過去の動作の結果が続いていることを表しています。
過去分詞は動きは既に終わっているため、目で捉えることが難しくなります。
それに状態という捉えにくい考えまで加わるためややこしくなりますが、過去の動作の結果と考えれば比較的抑えやすくなります。
また、現在分詞の過去=「〜していた」とは一緒ではないので気を付けてください。
To不定詞
To不定詞とは前置詞【to】と動詞の原形を組み合わせたものです。
前置詞【to】は何かを指し示す矢印であり、この矢印が「〜すること」を表す動詞の原形を指すため、動詞の説明をすることができます。
動詞をあらゆる形で説明することができるため、
名詞→「〜すること」
形容詞→「〜するための」
副詞→「〜するために」
といった3つの役割をすることができます。
動名詞
動名詞とは、動詞にIngを加えて動詞を名詞化したモノです。
動きを1つの塊として考え、具体的な動きを名詞として表します。
「〜すること」を表す動名詞は動きの特徴を持ったまま名詞になっているため、
・主語
・目的語
・補語
の3つのパターンで使うことができます。
動詞は動きだけでなく、形を変えて助動詞と組み合わせたり、現在進行形や現在完了形、受け身といった時制で使われることが多くなります。
英語を話す上では、この動詞を抑えることがとても大事なポイントとなります。
日本語と使い方が全く違いますが、少しずつ慣れていきましょう。