・It's OKとThat's OKってどっちも「大丈夫」って意味じゃないの?
・どんな違いがあるの?
・他の言葉に言い換えることはできないの?
このような悩みを解決していきます。
ざっくりとこの記事をまとめると
- It's OK、That's OKの基本
- It's OK、That's OKの違い
- 他の単語やフレーズへの言い換え
といった内容を解説しています。
この記事を書いてる人 fa-chevron-circle-rightフィリピン・オーストラリア・カナダの留学経験(2014〜2019年) fa-chevron-circle-rightカナダのカレッジに進学予定(2022年〜)
fa-chevron-circle-rightカナダで永住権を取得(2019年)
それではOKの違いを理解していきましょう!
It's OKとThat's OKの基本
この2つのフレーズは、それぞれの主語がOKである状態を表しています。
会話でいきなり出てくることはなく、何かしら起こった出来事の返答として「大丈夫」や「問題ない」、「いいよ」といった意味で使われることほとんどです。
ただ、主語を意識しない日本語の場合だとOKの部分にだけ目が行くため、どちらもも同じような意味のフレーズに見えてしまいます。
しかし、英語の場合は主語が中心であるため、「何が(何に対して)OKなのか」というフレーズ全体を意識することが重要になります。
日本語の感覚では物事に対して主語を言わなくても伝わることが一般的ですが、英語の感覚では主語によって伝わるニュアンスが全く別のものになる場合があります。
それではそれぞれの特徴を見ていきましょう。
It's OK
この【it】は、このフレーズを使う前に起きた出来事の「一部(それ)」について表しています。
人称代名詞であるため、特定の何かの代わりをしているイメージです。
That's OK
この【that】は、このフレーズを使う前に起きた出来事の「全体(あれ)」について表しています。
指示代名詞であるため、出来事全体を指し示しているいイメージです。
It's OKとThat's OKの違い
It's OK、That's OKも起こった出来事の返答として使われますが、何に対して使われているのか見極める必要があります。
例えば、カフェで店員さんがコーヒーを机にこぼし、その後に机を拭きながら店員さんが謝ってきたとします。
この時、It's OKとThat's OKのどちらを使えばよいでしょうか?
答えとしてはどちらも問題ありません。
しかし、相手に伝わるニュアンスが違うため注意が必要です。
It's OKの場合
この流れで、It's OKを使ってしまうと間違ってはいませんが、少し相手は困った顔になってしまいます。
それは、この【it】が起こった出来事の一部である「コーヒーをこぼしたこと」を指してしまうからです。
そのため、「コーヒーをこぼしたことは大丈夫です。」と捉えられてしまいます。
一見問題ないように見えますが、「コーヒーをこぼしたこと」以外に目が向けられていません。
つまり、店員さんが謝ったことは無視されているように見えてしまう=怒っている可能性があるということです。
ではどうしたらいいのでしょうか?
それはThat's OKを使うことで解消されます。
That's OKの場合
この【that】は起こった出来事の全体といった「行動や流れ」を指します。
そのため、【that】には「コーヒーをこぼしてから謝るまでの行動全体に対して大丈夫です」と伝えていることになります。
つまり、コーヒーをこぼしたことだけではなく店員さんが謝ってきた所までを含むことから、相手を許している可能性があるとういことです。
文章だけを見たらThat's OKの方が怒っていないように見えますが、もちろん声のトーンや表情によって怒っている場合もあります。
あくまでも文章だけで判断せず、相手の様子をしっかりと観察しましょう?。
I'm OKはどうなの?
ではここで、I'm OK.と言ったらどうなるでしょうか?
これは「自分はOKだよ」と伝えているため、店員さんは自分以外の誰かに迷惑をかけていないか気にするかもしれません。
この場合であれば、
他の人にコーヒーを飛ばしていないか
コップが割れていないか
怪我した人や火傷した人がいないか
などといった具合ですね。
It's OKとThat's OKのまとめ
この状況の場合、それぞれフレーズの意味についてまとめると
- It's OK→「こぼしたこと」はOK→冷たい印象
- That's OK→「こぼしたこと〜謝るまで」の流れはOK→暖かい印象
- I'm OK→「自分」はOK→他人は知らない
といった具合になります。
もし何か良くないことが起こってしまっても、とりあえずThat's OKを使っておけば相手は嫌な思いをしないで済むことを頭の片隅においておきましょう。
It's OK.は使えない?
そんなことはありません。
今回の例のような相手のミスに対する状況ではIt's OKを使うことはあまり適していませんが、特定の何かを表したり、単純に起こった出来事の一部を伝える時は使うことができます。
例えば、相手が「ペンを借りてもいいですか?」と尋ねてきたとします。
この場合は、「ペンを借りること」は特定の何かを借りることなので【it】を使っても問題ありません。
もちろんThat's OK.を使っても大丈夫です。
ただ無難なのはどちらかというと、That's OK.の方だと思います。
これは相手の行動といった全体を表すからです。
OK以外の単語が入る場合
OK以外の単語を使う場合は、It's 〇〇もだいぶ使いやすくなります。
特に良いことに関しては使いやすさが格段にあがります。
例えば、友人が「テストで上手くいった。」と報告してきたとします。
この時に【It's good.】を使えば「テストが上手くいったこと」=【good】という意味になるので使うことができます
もちろん、テストが上手くいくまでの流れや行動を考えた場合は【That's good.】でも問題ありません。
この状況の場合では、【it】も【that】もどちらも正解になります。
他の単語やフレーズへの言い換え
It's OKやThat's OKの表現は、場合によっては角が立つこともあります。
そのため、できるだけ相手に語弊を生まないように他の単語やフレーズを使うのも1つの手段です
ここでは、3つほど紹介したいと思います。
- That's fine.(大丈夫です。)
- No problem.(問題ないです。)
- No worries.(心配ないです。)
It's OKもThat's OKも会話では頻繁に登場しますが、返答に対する正解はありません。
そのため、何に対してOKと伝えているのか自分の中でしっかりと判断できるようにしておく必要があります。
これを知らないままでも雰囲気だけで乗り越えることもできますが、相手に自分の意見や気持ちを正確に伝えるためにも理解しておきましょう。